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鹿牧場

胡一帆 · 2024.1.30

来るべきじゃない

冬に鹿牧場なんかへと彼は言う

鹿がいちばん醜い時期だ

角はなく

むき出しの角の根元だけ でも

春にはそれも落ちる

夏には角が伸びる

それから

美しくなる それから

鋸で切られ それから

角の根元 それから

醜くなる。

錆びた鉄鍋の下で薪が燃え

黄緑色の湯が煮え立つ

鹿たちに舐めて飲ませるために

あなたは見る 彼が

煙草の吸い殻を痰と一緒に

餌箱へ投げるのを 彼は言う

さあ撫でてごらん

小さい頃から育てたから人を怖がらない

けれどあなたが

手を伸ばして

突き出された

その鼻に触れようとしたとき

あなたは見る

金網に残る赤い

痕跡を。

みんなが褒めている

鹿のかわいらしさを

鹿の王を見せようと彼は言う

どの群れにも一頭の

王がいて取り仕切る

食事と交尾

それから

小便をする権利を

種鹿の中の王こそ

つまり

王の中の王。

か細く それでいて

焦りを帯びた鹿の声をたどり

あなたは見る それが

禿げた

頭で鉄格子の門を押すのを

彼は言う

種鹿の角は

もっと価値がある

鹿の王の口から

涎が滴り

みんなに

気持ち悪いと罵られ

餌箱へ落ちて

彼の痰と

混じり合う

じゃあ記念写真を 私たちは

見学を終える

彼は言う

ここへ来ていただけて

光栄です

なぜなら

あなた方にはもっと価値がある

あなたは頭を撫でる

そこは空っぽだ

あなたは気づく

人間には

角が生えない

だから安心する

それに誇らしくなる

なぜなら――

あなたにはもっと価値がある。