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大沢郷

胡一帆 · 2024.2.13–20

入場券はいらない なぜなら

あなたが来たその場所は

訪れるよう勧められる場所ではない

入口はどこか

でんぷんソーセージを通り抜け

臭豆腐 おもちゃの鉄砲

それに

ラッパ スオナ

電子ダンス音楽

大きな沢は見えない

二千年前のことは

確かめようもない

なのに竹串につまずくあなたに

ペットボトルが微笑みかける

あの雨の日

閭左の九百人も

こうして横たわっていたのか

けれどあなたたちが分かち合うのは

これだけではない

特別な血筋などあるのか

陳王と名乗っても

なお必要なのは

張楚という国号

魚の腹の中の白い切れ端に赤い文字

焚き火の傍らの狐の鳴き声

結局 血筋に違いはあるのか

あなたは証明したい

自分も初めから彼らの側だったと

御者に首を切られ

あなたは思い出す あの年耕しながら

口にした言葉を

だがそれも

陽気な音楽にかき消される

誰が持ち出すだろう

禁じられた賛歌を

思いもしないだろう

ライブ配信をする人が

それを広告に使うなんて

展示板にはこうある

売れた後の

剰余価値は

充てられます

美しい大沢郷の建設に